―――……



     二週間後、咲花が台湾へ帰る日がやって来た。
     当然のことながら、英二も空港へ見送りに行く。


    「楽しかった。また来るね!」

    「今度は俺がそっちに行くよ。」


     英二は組員に支えなられながら、少し照れ臭そうに言った。

     咲花は日本に来て一番良い笑顔で微笑むと、飛行機に乗り祖国へと帰って行ってしまった。





    「寂しくなりやすねぇ、坊。」

    「いや…そんな事ないさ。」



     どこか遠くを見つめる英二に、ざぁっと風が吹き抜ける。

     見えてはいないはずなのに、その瞳には見えていたのだろうか。
     あの咲花の笑顔が。




    「知ってたか?空って、繋がってるんだぜ。」




     二人がその後どうなったのか、その結末を知る者はいない。

     なぜなら、未来はこれから二人で創って行くものなのだから。



     物語は、まだ始まったばかりなのだ―





      END。










      はい!初・オリジナル小説です☆
      いきなり続きものでスミマセン;;短編は苦手なんです。。。
      えー、コレは以前メルモで配信していたものなのですが、お姫サマとヤクザの息子の恋愛小説…のつもりです!!(必死)
      長くご愛読頂き、ありがとうございました!!!